11月1日に岡山県倉敷市に情報ステーションの101館目となる民間図書館「水島学童図書館」がオープンしました。
子どもの読書については、平成13年に「子どもの読書活動の推進に関する法律 」が施行されており、その基本理念の中では、読書が生きる力を身に付けるために不可欠であり環境を整えなければならないとされています。
子どもの読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであることにかんがみ、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための環境の整備が推進されなければならない。
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/dokusyo/hourei/cont_001/001.htm
学童や保育の分野では、共にすでに閉館してしまっていますが、千葉県船橋市では船橋市認定の家庭的保育ルーム内に「大神宮下3S図書館」、さいたま市緑区のマンションの一室を活用した駅前の学童クラブ内に「東浦和駅前みんなの図書館」を運営してきました。
限られたスペース、限られた予算の中で、子供たちに多くの本と出会う機会を作ることはとても困難です。情報ステーションでは全国の民間図書館共通の蔵書として多くの絵本や児童書を抱え、それらを定期的に入れ替えることで小さなスペースでも多くの本と出会えるように活動しています。
また、これらの本は多くの方々からの寄贈のほか、えほん児童書の出版社から直接ご寄付いただいたり、新聞社の文化部などから献本されたものをご提供いただいたり、書店などから流通できなくなってしまったものを頂戴したりと、様々な方からのご協力で、えほん児童書の充実を実現しています。
民間図書館は絵本から時代小説まで、世代を選ばず誰もが気軽に利用できる多世代交流空間がコンセプトですが、自分たちで本を選び購入することが難しい子供たちにこそ、気軽に本を手に取ることができる環境をできるだけ提供していけたらと思います。
地域力再構築研究所 代表 岡直樹
●お店などのちょっとした空きスペースを図書館にしませんか?
店舗や高齢者施設など、ちょっとした空きスペースに本棚を置いて図書館を作りませんか?わずかな費用で本やパソコンなど、図書館運営に必要なものは総てご用意し、毎月の訪問で本の入替えや棚の整理も行います。地域の交流空間づくりにぜひ民間図書館をご活用ください。まずはお気軽にお問合せを!
(担当:成瀬麦彦 naruse@rebuildlabo.net)