昨年末に閉館した「ちばぎんざ図書館」の復活に向けて、プロジェクトオーナーを若干名募集します。( 締切:2月15日 )
2011年4月、東日本大震災の翌月にオープンした「ちばぎんざ図書館」が、昨年2019年12月末に約8年半の運営を終え閉館しました。
地元の「ちばぎんざ商店街振興組合」と「NPO法人情報ステーション」が協働して運営する民間図書館は、古くからの商業地域である千葉銀座エリアに高層マンションを中心に新たな住人が増える時代の流れにおいて、新旧住民の交流拠点として開設されました。
当初は、3月にオープン予定でしたが、手配していた什器が震災により使えなくなるなどのトラブルに見舞われ、ひと月遅れでの開館となりました。
商店街ではコインパーキングを駐輪場に切り替えたりと、ハードとソフトの両面で商店街活性への取り組みを推進しており、ちばぎんざ図書館もその一環として市の空き店舗活用の事例としてスタートします。
そのころ周辺では、2009年にQiball(きぼーる)がオープン、2009年には43階建ての高層マンションができたりと、街が一変していく最中です。
しかしその後も、千葉の中心市街地は大きく様変わりしていきます。2016年に千葉パルコが、翌2017年には千葉三越が閉店し、2018年にJR千葉駅ビル「ペリエ千葉」がオープンしました。
千葉駅から千葉県庁までの富士見・栄町・中央エリアに広がるかつての商業の中心地は、JR千葉駅に集積されていきました。
当初は毎日スタッフが常駐していたちばぎんざ図書館も、運営難によりセルフシステムに切り替えたり、日常の見守りもビルのオーナーさんがやってくれたりと、関係者が色々な努力をして続けてきましたが、残念ながら今までの方法では継続ができなくなってしまいました。
新しい図書館モデルをつくりたいと思います。
長年にわたり多くの方に支えて頂き、また利用してもらっているちばぎんざ図書館をこのまま終わらせてしまうのはもったいないと思い、地域力研究所の理念でもある「地域資源を再構築し新たな価値を創造する」ためのモデルケースとして、ちばぎんざ図書館を新生したいと思います。
- 無料での本の貸し出しは継続します。
- 蔵書(古本)の販売も行いたいと思います。
- 新刊書籍の取り寄せ販売も行いたいと思います。
- 営業時間を拡充し、夜間は会員制で開館したいと思います。
- 時間貸しでの貸切り利用を拡充します。
- 書棚のレイアウトを変更し、本を探しやすくします。
これらのイメージをもとに、今までなかった図書施設をつくりたいと思います。
プロジェクトオーナー募集
本事業は社団法人の事業として実施しますが、プロジェクトの運営にあたり5~10名程度のオーナーが一律1万円/月の会費を出し合い、同時にこのオーナーで事業の意思決定機関を組織して運営したいと思います。
- オーナーは5~10名程度を想定
- オーナーは一律1万円/月の会費を出して運営費に充てる
- 本件についてはオーナーで組織する委員会が意思決定機関となる
- 資金の不足が出た場合には、社団の全体経費で補う
- 利益が出た場合にはその処分方法は委員会にて決定する
- オーナー募集の締切りは2020/2/15までとする
- 追加募集の実施については委員会で決定する
地域力研究所では、今後空き家再生や空き店舗活用の事例を本件のようなプロジェクトオーナー式で広く参画者を募りながら、増やしていけたらと考えています。
今回は大宮台ひだまりと本の家に続き2例目ですので、スキームが確立しておりません。ぜひ一緒に、広く地域活性で使えるモデルをつくりませんか?
一般社団法人地域力研究所
代表理事 岡直樹